旅行記㉙ ケニア5泊8日新婚旅行 ~Ashnil Mara Camp マサイマラの楽園~
マサイマラ国立公園の飛行場に降り立ち、ホテルまでの道すがら早速サファリツアーを楽しんだのが前回の話。
komachikokokoko.hatenablog.com
今回は私たちが4泊した、Ashnil Mara Campを紹介します!
- マサイマラ、どこに泊まる?
- Ashnil Mara Camp施設①メイン棟
- Ashnil Mara Camp施設②テント
- Ashnil Mara Camp施設③プール
- Ashnil Mara Campまとめ
マサイマラ、どこに泊まる?
マサイマラ国立公園へサファリツアーに来る観光客の多くは、国立公園内に点在するホテルに宿泊して、何回かサファリツアーを楽しむのが一般的。
ホテルというよりはロッジというべきか、数階建ての建物はほとんどなく、平屋が多いです。
私たちのこだわり
広大な国立公園(総面積1,812㎢、大阪府と同じくらい)内にいくつもあるホテルから選ぶのは、どこに泊まればいいのかよく分からない!と思い、私たちはHISカウンターで簡単な要望を伝えおすすめを挙げてもらいました。
【要望】
① ヌーの川渡りが見られるマラ川に近い
② ヌーの川渡りベストシーズンに空きがある
③ ヌーの川渡りベストシーズンに空きがある(復唱)
「生き別れのヌーでもいるのか」
との指摘を受けてもおかしくない強いこだわりにより、ホテルは早々にAshnil Mara Campに決定。
ヌーが川渡りをするマラ川近くのホテルとして、Ashnil Mara Campともう一つ、Mara Serena Safari Lodgeが候補として挙げられたのですが、旅行日の半年前だというのに既に予約は一杯!
同じく残り部屋数が少なくなっていたAshnil Mara Campを急いで予約したのでした。
やはりヌーの川渡りシーズン(7月〜9月)は、ヌーだけでなく他の草食動物や、それらを追う肉食動物も、こぞってマサイマラにやって来るため最も人気のシーズンだということが分かります。
Ashnil Mara Camp施設①メイン棟
そうして決めたAshnil Mara Camp、ゲートをくぐります。
駐車場を降りて進んでいくと見えるのが
剪定された木々に囲まれたメイン棟
小さな机が二つ並んだところが、ホテルでいうフロントです。ウェルカムドリンクを飲みながらチェックイン。
受付を超えると、ラウンジエリア。奥にはバーカウンターもあります。(写真奥側が入口)
このAshnil Mara Campで唯一Wifi(ケニア速度)が通るのがこのラウンジエリアと後述テーブルエリアなので、スマホを利用したい場合はここでぽちぽち。
ラウンジエリアの奥が3食食事をするテーブルエリア。
食事は3食ビュッフェスタイルですが、毎回とっても美味しくて、いつも楽しみにしていました!詳しくは次回以降の記事で紹介します。
そしてこのメイン棟
小さな階段を降りると、マラ川が眼前に!
食事をしながらも眼下に眺めることができるので、マラ川にやってくる様々な動物をホテルにいながらも間近に感じることができました!
→詳しくは後述「思いがけず動物たちと寝泊まり」で
メイン棟には
お土産屋もありました。前々回の記事で紹介したナイロビのお土産屋と比べ、種類は少ないですが値段は同じくらい。
Ashnil Mara Camp施設②テント
Ashnil Mara Campでの宿泊は、一個一個の独立したテントタイプのロッジ。
メイン棟を離れ、テントがある方へ小道を進みます。
テントは全部で50個!私たちのテントにはメイン棟から3分ほど歩いて辿り着きました。
アドベンチャー感満載快適テント泊
まずはマサイの戦士がお出迎え。四方はコンクリートや木の壁ではなく、まさしくテント生地で囲まれています!
そして部屋に入ると
中央にはクイーンサイズのベッド
部屋に到着した時は、三方のテント生地がくるくると上部に収納されていて、蚊が入らないようにと網戸のような布が下ろされていました。
外の光を十分感じられるので、照明をつけなくてもOK!(なんとなくサバンナの真ん中で電気を使うのは忍びなかった謙虚な私たち)
三方すべてのテント生地、網タイプ生地はジッパーで上げ下ろしが可能となっており、床と接する部分までしっかり閉じることができたので、のちに紹介する動物が入ってくる心配もありません。
ベッド横二か所にコンセント差し込み口があります。プラグ差し込み口は三つ穴タイプで、日本のコンセントは差し込めないため、変換プラグ必須です。
テント内にはこんなデスクもあり、毎日無料のミネラルウォーターを一人一本くれます。(サファリツアーでも毎回くれるので、水ばかり飲んでいました。)
お湯もちゃんと出るよバスルーム
ベッドの後方にあるのがバスルーム
バスルーム内にも光を取り込むため、鏡の上部は網タイプの生地になっていて、風が通り抜けます。
アメニティは最低限(中央は蚊よけクリーム)。シャンプー、コンディショナー、ボディソープはシャワールーム内にあります。
そして気になっていたシャワーとトイレはこんな感じ
シャワーの水圧は全く問題なし!そしてお湯もしっかり熱いお湯が出ます!
たま~にシャワーの水が口に入ると、明確な味(なんとも言えない)が感じられますが、無視しましょう。
のんびりしていると蚊にさされるベランダ
各テントにはベランダがついています。
お昼寝ソファつき。
ここでのお昼寝が理想ですが、日中ロッジにいる間は暑いので断念。ぼーっとしていると蚊(せいぜい一匹くらいだけども)が寄ってくるので、蚊よけスプレー必須です。
思いがけず動物たちと寝泊まり
さてこのAshnil Mara Camp、サバンナの中にあるため、もちろん外の動物が入ってこないよう、触れると電流が流れる電線で囲まれています。
しかし、その電流がよくある貼るタイプの低周波マッサージ機同様心地よい微電流なのか、はたまた頭のいい動物たちが穴を掘ってかいくぐっているのか分かりませんが、
「あれっ動物園のふれあい広場かな?」
と時に錯覚したほど近くまで動物たちがやってきます。(実際にはもちろんふれあいません)
ふれあい動物① 奈良の鹿 in ケニア
テント外の草むらがガサガサっと音を立てた場合、大体はこれ
ええ、奈良の鹿ですね。鹿せんべいは売っていません。
この鹿のような生き物、Bushbuck(ブッシュバック)という名前で、ついつい鹿せんべいをあげたくなりますがウシ科のようです。
サファリツアーでは一度も見なかったのですが、Ashnil Mara Camp滞在中はテント付近で頻繁に出会いました。
私たちが出会ったのはメスのみ。可愛いお顔を写真に収めようとしたところ、ハエだらけでした。
ふれあい動物② 小さいおっさん in ケニア
動物が小さいおっさんに例えられることはよくありますが、こいつの後ろ姿には何とも言えない哀愁が感じられてGood
テントのすぐそばで木の実を食べていました。
この猿はヒヒですが、テントのジッパーをしっかり締めておかないと、人がいてもズンズンと中に入ってきて食べ物などないか漁るようです。
後ろ姿の可愛い小さなおっさんを招き入れたくなるのをグッとこらえ、戸締りならぬ布締りはしっかり行いました。
テントは高床式になっているのですが、草むらだけでなく前述動物たちはこの床下をガサゴソ通り抜けたりするので、
ああ、自分はサバンナにいるんだ
ということを宿泊者に忘れさせないエキストラたちの演出が素晴らしいです。
ふれあい動物③ 夜泣きが過ぎるカバ
こちらAshnil Mara Campのすぐ目の前をマラ川が流れていることは説明しましたが、宿泊するテントもまた、全てマラ川沿いに並んでいます。
このマラ川で日中気持ちよさそうに浸かっているのが、
カバ。5〜6頭の群れです。
昼間眺めている時は、草を食べに陸に上がったり、川で遊んだりするカバたちの様子は非常に微笑ましく、Camp全体にのんびりした空気が流れます。時々仲間同士で会話するような鳴き声が聞こえるのも可愛らしい。
しかし夜になると、いざベッドに入ってさあ寝ようと思ったところで
ヌォエエエエエエエ
キョエエエエエエエ
ンゲエエエエエエエ
と、文字化することが困難なタイプの鳴き声が聞こえてきます。
一旦眠りについてしまえばどうってことないのですが、夜中にたまたま目が覚めたりすると、また
プギョオオオオオオ
みたいな鳴き声が聞こえるので、カバうるせっ!と思いながらまた眠りに戻ることとなりました。
Ashnil Mara Camp施設③プール
7月のケニアは日中の最高気温が28度ほど。
サファリツアーに出ている時以外は、すぐそこにハイエナやライオンがいる キャンプの外に出ることなんてもってのほか。
そこでメイン棟と私たちのテントの中間あたりに位置するプールでゆったりと時間を過ごしていました。
水は冷ためですが、日中のジリジリとした太陽の下ではとっても気持ちいい!
決してメイン棟のすぐ側ではないプールですが、プールサイドでくつろいでいると、ホテルのスタッフが飲み物の注文を取りに来て、飲み物をメイン棟から運んできてくれます。
まぁ、私たちは毎朝毎晩のサファリツアーでもらうミネラルウォーターをなぜか消費したい欲、飲み切ってやりたい欲にかられており、もっぱら水とナイロビで買ってきたポテチを楽しんでいました。
Ashnil Mara Campまとめ
これから始まる毎日のサファリツアー、サファリカーで大自然を駆け巡ったのち、安心して帰ってこれる場所として、Ashnil Mara Campは素晴らしいホテルです。
大都会の超高級ホテルに比べると、施設の豪華さは劣るかもしれませんが、そういったホテルはむしろこのサバンナには馴染まないはず。
自然の中にいることを常に意識させてくれるテント泊、
限られたエリアにだけ気休め程度のWifiがあるネットフリー環境、
それでいて感じられるサバンナの中のリゾート感、
いつでも気にかけてくれるフレンドリーなスタッフ、
毎食が楽しみになった美味しいごはん、
このキャンプを選んだことは、私たちのケニア旅行をより一層特別な経験にしてくれました。
次回以降サファリツアーとともに、宿泊体験の様子を日を追ってお伝えします!