旅行記㉚ ケニア5泊8日新婚旅行 ~マサイマラ国立公園滞在1日目 ゲームドライブ編~
マサイマラ国立公園のAshnil Mara Campに到着したのがお昼過ぎ。
いよいよ本格的なサファリDay1の始まりです!
私たちが宿泊したAshnil Mara Camp、その素敵すぎる空間については前回記事をご覧下さい。
komachikokokoko.hatenablog.com
マサイマラ国立公園での1日目の記録は、基本情報を分かりやすくお伝えすべく、サファリツアー編、Ashnil Mara Campでの滞在編(主に食の記録)に分けて記していきます。
サファリツアーの基本
アフリカでのサファリツアーは、基本的にサファリカーにドライバー兼ガイドと乗って行います。
マサイマラ国立公園では宿泊するホテルが所有するサファリカーに乗り、ホテルの従業員であるガイドが乗ることが多いようです。
また、サファリカーには他のツアー客との混乗プランもあれば、追加料金を払えば貸切プランも可能。私たちは混乗プランでしたが、空いている日は自動的に貸切となりました。
ゲームドライブとは
サファリカーで動物を見に行くサファリツアー、現地では『ゲームドライブ』と呼ばれています。
なぜ『ゲーム』なのか、その理由は実際にゲームドライブに出てから気づきます。
例えば富士サファリパーク内を車で回るのとは違い、ゲームドライブにおいて確実に出会うことのできる動物は一つもいません。
同じ時間帯にゲームドライブに出たとしても、あのサファリカーはチーターに出くわしたけど、このサファリカーが数分後同じ場所に着いた時にはもうチーターはいない、ということがあります。
また、30分間何も動物のいない草原をひたすら走り続け、不意にライオンの家族が出現することも。
ドライバーの嗅覚と勘、経験、そして運
いずれかによって珍しい動物に出会えた時、まるで大草原でゲームをしているような感覚にあうのです。
1日2回の基本スケジュール
マサイマラ国立公園でのゲームドライブは朝夕の1日2回が基本。
私たちのロッジでは、
朝:6時半〜8時半/9時
夕:16時〜18時/18時半
が基本のスケジュールでした。
これ以外の時間は、オプショナルツアーを申し込まない限りは、ロッジの外に出ることはありません。(一歩踏み出すといきなりサファリスタートの環境のため)
「じゃあその間何してるの?」
との核心的な質問への回答としては、
食っちゃ寝
です。
ただその食っちゃ寝でさえも、特に食において非常に充実した時間を過ごすことができたため、わざわざゲームドライブの記録とは別に日々を記録する予定です。
いざ初めてのゲームドライブへ
初日は、夕方16時~のゲームドライブが唯一の予定です。
ドライバーのエドワードと駐車場で待ち合わせ、幸い今日はサファリカーは貸切です!
ほどなくして
あ~見慣れた光景、マサイマラ名物の『ヌー畑』ですね。
飛行場からキャンプまでの道すがら、既に背景化したことが界隈で(車内で)話題となりました。
あっバッファローでした!
遠くから見ると黒い塊具合がヌーとキャラ被りしていますが、近くで見れば大きな角と、より牛らしい肉厚ボディーがヌーとの違いをはっきりさせています。
ヌーがどんなだったか、振り返ると
体つきが全然違いますね。全体的にしわしわしています。
ちなみにバッファローはサファリで見られる動物のうち、特に人気の高い『BIG5』の一つ。他はゾウ、ライオン、サイ、ヒョウです。
まあ、私たちの一番の目的はヌーの川渡りを見ることですが・・・。
再び車を走らせます。
しばらくすると、とんでもない数のアレが集まっていました・・・!
もうフェスです、ヌーフェス。
とんでもない数のパリピです。
今回のゲームドライブに、日本野鳥の会の方に同行いただけなかったのが悔やまれるところですが、素人の目視でざっと500~600頭くらいはいたんじゃないでしょうか。いや、もっとかな?
彼らがどこに集まっていたかというと
マラ川の岸辺です。
『マラ川+ヌー=川渡り』に違いない!
『二子玉川+大学生=BBQ』と同じくらい確度の高い方程式です。
そんなヌーたちの様子を、離れて見守ります。
「その瞬間」を目にするべく、他のサファリカーも続々と、静か~に集まってきました。
近づきすぎたり、騒がしくするとヌーたちの気が散ってしまうため、 辺りは静寂、遠くのヌーの鳴き声(キョエ~ヌェ~)だけが響いていました。
10分くらい経ったころでしょうか、あと一歩を渋っていた先頭のヌーが、ついに崖を下り始めました!
その瞬間にドライバーエドワード爆走!!!!
無言のエドワードですが、明らかにうおりゃあああああああという心の声が聞こえます。
そして崖下りのまさに目と鼻の先のところにポジショニング!
10メートルほど下の川まで、崖を勢いよくジャンプし降りていきます!
初めの1頭が覚悟を決めてからは、後はまさにノンストップ。
一斉に崖を下る地響きのような音、群れの皆が互いを鼓舞し合うような鳴き声がものすごく印象的でした。
眼差し
意外だったのは、シマウマも一緒に川渡りしていたこと!
どさくさ感は否めないものの、同じ草食動物なのだから、草を求めて移動するのは至極当然ですね。
川にはクロコダイルが。
毎年この川渡りでは約6,000頭のヌーが溺死するそうで、それもまた、サバンナの生態系の一環となっているようです。
必死で川を渡った後は、再び崖を上ります。後ろ足が滑りそうになりながらも、必死に上っていました。
崖下りの様子を見た後、再びの爆走で何とか川渡りそのものを遠くからキャッチ
綺麗に一列に並んで、水しぶきをたてながら必死に渡る様子が見えました。
いやぁ~まさか初日からヌーフェス ヌーの川渡りが見られるとは。
エドワードに「日本からヌーの川渡りを見るためにやって来た!」と明言していてよかった!
大満足の私たち、まだまだドライブは続きます。
【サークルオブライフ画像* までカウントダウン】
*サークルオブライフ画像とは 「あぁ~自然の摂理だなあ」としみじみと感じる画像。最初のうちは直視し難いのが特徴。
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2
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ヌーの死骸と、サバンナのお掃除係ハゲタカ(英:Vulture)です。
ライオンやハイエナ等が食べ残した死骸を、綺麗に掃除してくれるそう。
そろそろ大型肉食動物にお目にかかりたいなあ、と思っていたところで
ただのだだっぴろい原っぱに、ライオン出現!!!
本当に近い、7~8メートルくらいしか離れていない!
むくり
野生の百獣の王の迫力は、ものすごかった・・・!
リマインドですが、
サファリカー窓なし、筒抜けですからね。
まさにライオンと同じ空気を吸っているし、きっと嗅覚の良いライオンは私たちの匂いも感じ取っていたはず。
百獣の王が見られたところで、徐々に日が暮れかけてきました。
ゲームドライブは日が暮れる前にキャンプへ帰るのが鉄則。ようやく帰路につきます。
帰り際に夕日をバックにくつろぐメスライオンがいました!
夕日がアフリカ大陸のように見えて、エドワードも興奮して写真タイム。
何度もふいに動物に出くわすうち、
私たち人間が彼らの土地にお邪魔させてもらっているんだな、と実感しました。
道とおりまーす、失礼しまーす。
生で見るハイエナは意外とおめめが可愛い。
2時間半の初めてのゲームドライブは、このサバンナにお邪魔する上での謙虚さを身に着けたところで幕を閉じました。
同じ日のAshnil Mara Campで食っちゃ寝する様子は次回記事をお楽しみに。(需要はあるのか)