旅行記㉟ ケニア5泊8日新婚旅行 ~マサイマラ国立公園滞在3日目 マサイ村改め「劇団マサイ」との出会い~
早朝ゲームドライブと、大草原での人生最高の朝食を楽しんだ後は、いよいよオプショナルツアーへ。
同日午前中の様子は前回記事を参照。
komachikokokoko.hatenablog.com
さて、マサイマラ国立公園に滞在する私たちが、オプショナルツアーとして選んだのは、「マサイ村訪問」です。
マサイ村は、世界で最も有名な民族の一つと言ってもいいマサイ族が住む村のこと。マサイ族は主にケニア南部からタンザニア北部に暮らしており、今回訪れたのはマサイマラ国立公園を少し出たところにある、一つの村です。
嬉し恥ずかし入村の儀
オプショナルツアー料金は一人20$。ツアー料金はドライバー(ホテル側)に払うかと思いきや、マサイ村の入口で直接マサイ族に払うスタイルです。
(マサイ村までのドライブは通常のゲームドライブより時間がかかりましたが、その代金はプラスでかからないことに驚き!)
この後色々とメインで説明をしてくれるマサイ族青年と、初めましての挨拶もそこそこにいきなりUSドル紙幣でのやりとりを淡々とした後、入村の儀(勝手に命名)が始まりました!
女性たちが村の外に出てきて、どこかクセになるメロディーの歌を歌ってくれます。
ちなみに以降めくるめく繰り広げられるパフォーマンス(by劇団マサイ)は、すべて私と夫二人だけを観客にしています。もう逃げ場はありません。(自分から来たくせに)
そしていつの間にか私たちも隊列に加わり、例のどこかクセになるメロディーを口ずさみながら入村。
恥ずかしがっている暇などありません。隊列に加わるまで、入村ソングを口ずさむまで、すべての視線が、全マサイアイズ(眼)がこちらに向けられますので、期待に応えましょう。
村に入るとどこからともなく男性たちが登場。入村ソングのメロディーも少し変わりました。(こちらはそれほどクセにならない)
井戸端会議スタイルになったかと思うと
突然のジャンプ!ジャンプがいかに突然だったか、見切れまくる写真が物語っていますね。
そして、マサイ族がジャンプしたということは、そう、
観客の私たちも一緒にジャンプ
のコーナーです。
入口での入村金支払い以降、未だ一言もマサイ族と言語コミュニケーションを果たせていない私たちですが、もうこの頃には阿吽の呼吸でマサイ族と意思疎通ができ、「劇団マサイ」の一員になっていることが分かります。
ただ一緒にジャンプしてみると、マサイ族が軽々とやってみせていた垂直ジャンプがいかに高いか、そして疲れるかを実感!
写真は夫(いつのまにか族長風首飾り装着)がジャンプする姿です。
「劇団マサイ」とか言っている私ですが、息も上がることなくジャンプし続けるマサイ族、純粋にすげえ~!かっこいい~!と思いました。
演出に改善の余地あり、火起こし
入村の儀にて手厚い歓迎を受けた後、何やら男性たちが引っ張り出してきました。
そう、火起こしグッズ!
かつてない突然の火起こしに戸惑う私たちでしたが、英語の堪能な説明役の青年が、マサイ族の火起こしについて説明をしてくれました。
仲間が意外と手こずっているのでにやけるお兄さん。
始まりは突然であったものの、ほんの数分で火起こし完了となり思わずおお~!手慣れた手つきでササっと披露してくれました。
「劇団マサイ」束の間の休憩
と、ここまで入村の儀から突然の火起こしまで、まさに劇団さながらのプログラム構成が繰り広げられたわけですが、ここでようやく小休憩。
説明役の青年が、普通に村の暮らしを紹介してくれました。
案内してくれたのは、村のおうちの一つ。
家畜である牛の糞や泥で塗り固められており、乾燥した壁は硬くて頑丈そうです。
こちらは炊事をするところ、このおうちの奥さんが迎えてくれました。炎の明かり以外は明かりがなく、昼間でもおうちの中は真っ暗でひんやりとしています。
「さあ、そこに座って」と言われても暗くてお尻の落ち着けどころが分からず、ヘラヘラ笑いながらお尻の着地点を模索する私でした。
この間青年はマサイ族の暮らしについて色々説明してくれて、「質問はない?」等も聞いてくれるので、「劇団マサイ」からは一時離れ、普通に会話を楽しむことができました。(もちろん「劇団マサイ」の間も非言語コミュニケーションを十分楽しんでいますよ!)
「劇団マサイ」本領発揮のメインイベント
青年からの説明が一通り終わり、村の入口から反対側にあった出口を出ます。
たくさんの家畜を眺めていると、その右手には・・・
あらっ!こんなところに偶然お土産マーケットが!
そう、ここからが「劇団マサイ」が本領を発揮するメインイベント、「空前の草原マーケット 副題:何も買わないとは言わせない」の始まりです。
説明役の青年ににこやかに促され、端から順に見て回りましょう。
入村の儀で一緒に歌い踊った女性たちが、一部神妙な面持ちでにこやかにマサイ族特有のビーズアクセサリー等を売っています。
一通り草原マーケットを一巡すると、青年に「ぜひもう一周してみては?」と提案され、相当な一周好きだなと思いつつももう一周。
結局、入村の儀でひときわ声が通っていて笑顔が可愛かった女の子の前で立ち止まりました。
入村の儀で絆を深め合った(?)ところから一転、価格交渉という緊迫した状況ともなりましたが、この時買ったビーズアクセサリーは、マサイ村に来たいい思い出に。
夏になると夫婦で着けてお出かけしています。
羽織り時が一向に分からない布等、要らないものはしっかり断りましょうね。(その他族長用首飾りなど)
こうして別れを告げて、マサイ村訪問は幕を閉じました。
オプショナルツアーで訪れたマサイ村は、もちろん観光客を相手としてビジネスを行うマサイ族の村です。(その辺の村にいきなり行く方がおかしい)
それでも日本では会えない人たちと会って、話をして、また私たち二人のために色々なパフォーマンスをしてくれたのは良い体験・思い出になりました。
さて、マサイ村訪問を楽しんだ後は、一度Ashnil Mara Campに帰って一休み。夕方のゲームドライブがまだ待っています!