旅行記⑳ 台湾 〜故宮博物院〜
前回に引き続き、台北マリオット・ホテルから楽しめる体験、今回は
【故宮博物院】
を紹介します!
台北マリオット・ホテル周辺グルメ、足つぼ体験は前回の記事を参照。
komachikokokoko.hatenablog.com
おすすめ体験
早朝が狙い目!故宮博物院
国立故宮博物院は、台湾最大の博物館です。かつては中国大陸側にあり、蒋介石率いる中華民国が国共内戦が激化した際、貯蔵品のうち選りすぐりの一級品だけを台湾に運び出し、それらが現在の台湾の故宮博物院に展示されています。
中国の長い歴史の中で非常に希少で価値のあるものがギュッと詰まった博物館、台湾に過去何回か旅行に来ていますが、今回初めて訪れて思いの外楽しめたので、これまたレポート形式で振り返ります!
アクセス
松山空港から見て北側に位置する台北マリオット・ホテルからは非常に近く、タクシーで7分ほど!
参考までに、台北中心部(例えば中山駅あたり)からだとタクシーで20分ないし電車(士林駅まで)&バスで40分です。
故宮博物院近くまでは電車が伸びていないため、どちらから向かうにしろタクシーが楽ですね。
朝イチに故宮博物院へ
母と故宮博物院に向かったのは、土曜日。
故宮博物院の開館スケジュールは下記通りです。
閉館日:なし(年中無休)
開館時間:日曜ー木曜 午前8時30分~午後6時30分
金曜・土曜 午前8時30分~午後9時00分
事前に色々とネットで調べたところ、
『故宮博物院は時間が経てば経つほど団体観光客が流れ込んでくるため、
ただひたすら朝イチに行け』
との情報が。
そこで私たちは台北マリオット・ホテルを朝8時頃に出てタクシーで向かい、故宮博物院には8時10分頃には到着しました。
タクシーは故宮博物院入口まで送ってくれます。
するとまだ開館時間まで20分ほどあるのに既に一台の観光バスが・・・!
母と早足で入口に向かいます。
入口付近ははっきりとした列らしき列はなく、なんとなくガラス扉の近くに人々が群がっている様子。まあこんなものかと思っていると・・・
見る見るうちに次々と観光バスが到着し、あっという間に開館時間前の長蛇の列ができました!
そして少しだけ待って、朝8時30分の少し前に入口オープン。
入って一階はオーディオガイドを借りるところでしたが、ここで団体観光客が列をなしてオーディガイドを受け取る間に、今がチャンス!と
私と母は
『ノーガイドの精神』*
にのっとって
チケット売り場と展示階入口のある2階に先を急ぎます。
*展示品をその古さ、見た目、何よりも雰囲気で味わうタイプ
2階に着くとこんな看板が
そう、この日は偶然にもInternational Museum Dayによりチケット代が無料!
通常であればチケット代は350元(1200円ほど)かかります。
展示エリアに入る前に、こちらではリュックや大きめのバッグなどはロッカーに預けることが義務付けられています。
ということで私たちもチケット売り場近くのコインロッカーを使いました。
これらロッカーも数に限りがあるので、私たちが展示を見終えた10時頃にはロッカー待ちの列が・・・
展示エリアに入る前から既に
・(チケットを買う場合は)チケット売り場
・ロッカーへの荷物入れ
において、開館時間前に到着していれば列に並ばずに済むことが分かりました。
展示品を適度に楽しむ
無事リュックをロッカーに預け、身軽になって展示エリアに入っていきます。
展示エリアは1階~3階まで。
「故宮博物院と言えば!」、というほどに有名な翡翠で作られた白菜や豚の角煮は3階に展示されています。
ズドドドドドドドドドド
展示エリアの入り口オープンと同時に、ライオンキングのヌーたちさながら、皆の衆が3階を目指します。
さて私と母も足早に翡翠の間へ
「まだ空いてる~!!!よかった~!!!」
なんて母とちょっと声を出したら・・・
館内のスタッフがすかさず
この看板(手持ちVer)を顔面にドーーーン
館内にやけにスタッフがうろうろしてるな~と思ったら、少し声が大きくなってしまったお客に『Keep Quiet』というメッセージを
眼前にリマインド(体感距離眼球から5センチ)するためでした。
もちろん、館内で静かにすることは最低限のマナーですね。
後ろから迫りくる団体観光客を恐れつつも、何とか並ばずに見ることができた白菜がこちら
5㎝くらいの小ささかと思っていたら意外とそこまで小さくはなく、手のひらより少し大きいくらいでした。
ぜひ実物をご覧いただきたいですが、白菜の上に細かくキリギリスとイナゴが登る様子が掘り出されています。本物の白菜と見間違うほどそっくりかと言われればそうではありませんが、翡翠の白い部分と緑の部分とが独特な色味をしていて、思わずじーーっと見たくなる作品でした。
故宮博物院における白菜は、ディズニーランドにおけるミッキーみたいな存在でして、
様々なお土産グッズになっていたことも印象的でした。
展示エリア2階のミュージアムショップに売っています。
小粒なフォルムが思いの外かわいらしく、母と「かわいい~」などと言いながら、耳かきとストラップを購入。
ここでは幸い、「Keep Quiet」看板を眼前に差し出されることはありませんでした。
さて、故宮博物院の白菜がディズニーランドのミッキーならば、同じく二大巨頭(可愛げがない)のミニーは「豚の角煮」ではないでしょうか。(なんかいやだ)
ですが、今回「豚の角煮」とのグリーティングは果たせませんでした・・・。
どうやらどちらか一方が出ているときは、もう一方は出ていないことが多いそう。
私はうっかり、白菜の隣にあったこれ
を「おっあれが角煮か?」と思ったのですが、こちらは白菜の台座でした。
その他興味深かったものとして・・・
今ではもちろん禁止されている象牙を何層にも何層にも掘り進めたもの、これが親子3代に渡って製作されたという
説明をたまたま通りかかった日本人団体ツアー(ガイド付き)のガイドに寄り添う形で鑑賞したり、
サイズの異なる木製のコップを
またも通りかかった日本人団体ツアー(ガイド付き)のガイドにそっと寄り添う形で鑑賞したりしました。
医薬の展示コーナーには、千と千尋のかまじい(私が出会ったツボじいとは別)が色々薬草を引っ張り出していたような棚があり、そのうちのいくつかは実際に引っ張り出して香りを嗅いだりすることができました。
あとは寝にくいかつ気まずいという難を抱えた枕がありました。
水墨画コーナーには、自分で水墨画をまねして描いてみよう!というPlagiarismスポットがあり、自称「できないことが見当たらない」母はさらさらさらっとお猿とおじさんを描いて大層楽しそうにしておりました。
ただし水で描くために、描いたものがどんどん蒸発して消えていくという諸行無常感。
慌てる母と爆笑する娘の私、またもや「Keep Quiet」看板眼球アタックの出番かとひやひやしましたが、こちら展示エリアから少し離れていたのでセーフです。
おじさんの髭にこだわりだしたところでおじさんそのものが消えてなくなるハプニングに見舞われ、母はそっと筆をおいてこの場を後にしました。
こんな感じで、ただ見るだけでなく、手を使って体験することもでき、何を見ても「ほぇ~~~~」としか声が出せない私でも大変楽しむことができました。
一通り展示品を見終わったところで、2階から外に出てみました。
見事なまでの曇天ですが、外から見ると威厳がありますね、故宮博物院。
そのまま外の階段を降り、タクシーが何台か止まっていたので、私たちは再びマリオットまでタクシーで戻りました。
さて、台北マリオット・ホテルから楽しんだ台北を紹介しましたが、この後私たちは台北中心部のホテルへ移動します。 そこを拠点に楽しんだ絶品グルメ、観光を次回以降はご紹介します!